プラークのセルフチェック

シクラメンがかわいらしい花を咲かせる季節となりましたね。今年最後のコラムはご自身でできる、プラークのセルフチェック方法をご紹介します。

虫歯や歯垢の原因となるプラーク(歯垢)は食べかすではなく、細菌の塊です。ベタベタと歯についていますが歯と同じような色をしているのでよく見えません。そのため、歯の裏側や奥の方は、磨き残しがどこなのか、分かりづらいのです。

そこで登場するのが歯の染め出し剤です。こちらを歯つけると、歯に付着したプラークがピンク色に染まり目で見えるようになります。染め出し剤の種類によっては、長期間付着しているプラークには青など別の色に変わるものもあります。

プラークを見える化することで、ご自身の磨き癖や磨きにくい箇所が見つかるため、その箇所を意識して磨くことで、確実に磨き残しをなくすブラッシング法を習得できるようになります。歯みがきの苦手な箇所、磨ききれない箇所を発見し、むし歯予防、歯周病予防に努めましょう。

当院ではブラッシングの方法も指導させていただいています。お気軽にご相談くださいませ。

国によって大きく違う残存歯数

10月号からの続きです。
80歳の平均残存歯数を比較したところ、日本は8.9本、スウェーデンは21.1本と13本も多く残存しています。治療技術の差でこれほどの違いが生まれたのではありません。こうした違いを生み出す理由の一つは、歯が悪くなってから治療するという日本の考え方に対し、北欧ではできるだけ歯を長く持つようにという予防重視の治療スタイルの違いだそうです。
歯みがきの時間は、日本のほうがスウェーデンよりも長いという調査結果が出ているのですが、決定的な違いは、歯科検診の受診率です。スウェーデンは80%以上、日本は10%未満と大きな差があります。
日本では「予防のため」に歯科に通う習慣がまだまだ定着していません。痛みがでたり、辛くなってから歯科に行くよりも、定期的に検診を受ける方が時間も医療費も少なくて済みます。定期健診を受ける頻度は3~6ヵ月に一度です。早く見つけることで、治療も必要最低限にとどめることができ、結果として歯を長持ちさせることができるのです。
半年以上検診に来られていない方は、なにも症状がなくても一度検診にお越しください。

年代別歯の残存歯数

実りの秋、そして食欲の秋となりました。

美味しく食事をするために、必要な歯の本数をご存知でしょうか?

人間の永久歯は28本で、親知らずを加えると32本になります。歯の平均本数を年齢別でみると、40代は27.8本、60代は22.8本、80代は13.0本となり、40代を過ぎると歯を失う本数は加速します。およそ20本以上の歯があればほとんどの食品を食べることができますが、歯の本数が減ると、食べられるものの種類も減ってきます。

例えばフランスパンや堅焼きせんべい、酢だこなど、硬いもの、また弾力がある食べ物は歯の本数が20本を下回ると砕く、噛みちぎるという事が難しくなってきます。

 

厚生労働省の調査によると、歯の平均寿命は約50~65年。永久歯は6歳ごろから生え始めるので、70年以上もの間健康な歯でいることは簡単なことではありません歯をできるだけ健康な状態に保つためのカギはプラークコントロールです。定期的な歯科検診で、ご自身では落としきれないプラークの除去が歯科疾患の予防に効果的です。

 

今ある歯を大切ににして、実りの秋を楽しみましょう!

災害時にも欠かせないオーラルケア

万一の災害から逃れることができても、その後のオーラルケアが不十分だとお口の健康だけでなく、身体の健康を損なう場合がります。1日や2日歯を磨かなくても大丈夫と思われがちですが、口腔内を清潔に保つことができないと、高齢の方では誤嚥性肺炎が起こりやすくなります。そこで今回は、災害時のオーラルケア法をご紹介します。


■歯ブラシがない時は
食後に水でうがいをし、ハンカチやティッシュで歯に付着した歯垢をぬぐいましょう。
■唾液を出して自浄作用
唾液には口腔内の汚れを洗い流す自浄作用がありますので、あごの付け根を押して唾液を出しましょう。ガムを噛むことも効果的です。
■水が少ない時の歯磨き
歯ブラシを濡らして歯磨きをします。汚れた歯ブラシをティッシュなどで出来るだけふき取り歯磨きをします。これをこまめに繰り返しましょう。最後に水で2~3回すすぎます。

防災用品の中に、歯ブラシやデンタルリンスがあると良いでしょう。デンタルリンスの中には、口をゆすいだ後に水でゆすがなくても良いものがります。また、長期間保存が可能な液体歯みがきもありますので、ご自身に合ったものを備えていれば安心ですね。

歯が溶ける値とは?

今回は歯が溶ける値について詳しくご説明します。

歯の表面を覆っているエナメル質はph5.5で溶けまじめます。
溶ける値をわかりやすく数値で表すと、歯の表面を覆っているエナメル質はph5.5で溶けまじめます。このph5.5よりも数値が小さくなるほど酸性が強くなります。例えばコーラはph2.2、梅酒はph2.9と高く、スポーツ飲料はph3.8、ビールはph4.3です。反対に酸性が弱いものは、ミネラルウォーターph7.0、牛乳はph6.8です。
食べ物では、オレンジ、いちご、パイナップル、ドレッシングはおよそph3~4と高く、チーズはph6~7、肉や魚はph5~6、米、パンはph5~7とリスクは低くなります。酸性の強いもは頻繁に口にする機会を減らし、飲んだ後は歯磨きなどで、口腔内の酸を洗い流しましょう。


武田歯科医院では歯の状態をチェックする定期健診を行っております。ひどくなる前に予防することが、いつまでも健康な歯でいられる秘訣です。お気軽にご相談下さい。

学生の方は夏休みに入りましたね。長い夏休みを利用して、お口の定期検診にお越しください。学生さんの夏休みのお決まりの課題と言えば、自由研究。今年の自由研究は「虫歯予防」をテーマにしてみてはいかがですか?当医院は、歯に関するコラムを毎月更新しています。雑学的な豆知識から、より専門的なことまで幅広くご紹介しておりますので、ぜひご活用ください!

歯は溶けるって本当?

梅雨も明けると、あの暑い夏がはじまります。暑い日にはやっぱり飲みたくなる、シュワっと冷たいドリンク。このおいしい飲み物の摂りすぎで「歯が溶ける」現象が起きます。
なにが歯を溶かしているのか?それは、お口の中の酸です。私たちが口にする飲食物の多くは酸性ですので、食べないわけにはいきませんが、炭酸飲料や酸っぱい飲食物を時間かけて飲食するような習慣があると危険です。常に口腔内の酸の濃度が強い状態になると、歯を覆うエナメル質は簡単に溶け内部の象牙質が露出してしまいます。
溶けるのはエナメル質だけではありません。内部の象牙質のほうがエナメル質よりも弱い酸で溶けますので、さらには歯は溶け知覚過敏も起きやすくなります。
次回は溶ける値をわかりやすくご説明します。
冷たいものがしみるなど、知覚過敏の症状がある方は、すぐにご来院ください。

歯磨き習慣を見直そう!

6月4日はむし歯予防デーですね。そして6月4日から10日までは歯と口の健康習慣となっています。令和3年度の標語は「一生を 共に歩む 自分の歯」です。いつまでも健康な口内環境でいられるよう、虫歯予防と歯周病予防を目的とした歯磨きの方法をご紹介します。
1.まずは食べた歯磨きを!
食後は口腔内が酸性になっています。この酸性の状態が長ければ長いほど歯のミネラルが溶け出し、むし歯になりやすいので、出来るだけ早く歯磨きをして中性に戻すことが虫歯予防になります。
2.寝る前は特に丁寧に歯磨きしましょう
就寝中は唾液の分泌が減り、自浄作用が低下するため細菌が繁殖しやすくなります。そのため就寝前の歯磨きは念入りに丁寧磨きましょう。
3.適切な歯ブラシ、歯磨き剤を使用しましょう。
歯の大きさ、歯並びの状態、使いやすさでブラシを選びましょう。歯ブラシにも寿命があり、開いた歯ブラシは汚れ落ちが悪く、歯ぐきを痛めてしまうこともありますので、1ヶ月を目安に取り換えましょう。
4.鏡を見ながら磨きましょう
歯ブラシが歯に当たっているか、磨き残しはないか、歯ぐきの状態などもチェックしましょう。
5.仕上げに、もう一つアイテムをプラス
最後はデンタルフロスや歯間ブラシを使用して、歯ブラシだけでは落ちない、すき間の歯垢を取り除きましょう。
歯みがきの最大の目的は歯垢を落とすことです。今ある歯を大切に、そしていつまでも健康でいるために、日々の歯磨きを見直してみてはいかがでしょうか?当院では、歯の状態から歯磨き指導も行っております。お気軽にご相談ください。

詰めたところもしっかり歯磨きを!

治療して、詰めたところやかぶせたところは、「治療したから大丈夫」と思っていませんか?
成人の虫歯治療では、その多くが治療後に再発したむし歯で、歯周病同様に歯を失う原因の一つとなっています。
詰め物は人工物である以上、年数が経過すれば劣化し接着が弱まってきます。そうすると、わずかなすき間ができてしまい、その隙間から虫歯菌が入り込み、むし歯の再発が起こってしまうのです。
また、過去に神経治療を行った歯ですと、痛みがなく、むし歯がかなり進行してから気が付くという事が多いのも事実です。 虫歯治療をしたところは、うまく磨けていないなどの原因がある箇所。口腔内の健康に対する意識が、治療前と同じですと、歯を治療しても口腔内が虫歯になりやすい状態のまま変わらずに、また治療を繰り返すことになりかねません。そうならないためにも治療した歯は、より念入りな歯磨きが必要です。
ご自身では気がつかない細部の変化も、当医院ではしっかりとチェックさせていただきます。定期的な検診で、しっかりと予防し、大切な歯を守っていきましょう。

花粉症の方は要注意!

花粉症は目や鼻にさまざまな不快症状を起こしますが、実は口腔内にも間接的に影響を起こしてきます。
一つ目はドライマウスです。花粉症の主な症状である鼻水・鼻づまりがひどくなると、鼻での呼吸がつらくなり自然と口呼吸になります。そうすると口腔内が乾燥し、本来唾液が持つ自浄作用や殺菌作用が発揮されなくなります。乾燥した口腔内は菌が繁殖しやすく歯垢も付きやすくなります。また、花粉症のお薬を服用されている方は、花粉症の症状を和らげる抗ヒスタミン薬の「口の乾燥」という副作用によって、口腔内が乾燥してしまいます。このようなドライマウスの状態が、むし歯や歯周病のリスクをさらに高めてしまうのです。

二つ目は上奥歯の歯痛です。むし歯や歯周病ではないのに、上の奥歯の歯が痛いなどの症状が出ることがあります。これらの症状は花粉症による副鼻腔炎の可能性があります。副鼻腔は上の奥歯の近くに位置し、花粉症による鼻の炎症が原因でその部分まで炎症を起こしてしまうことが原因です。

花粉症の方は特に意識して、ドライマウスにならないようこまめに水分を補給しましょう。また、重苦しい上奥歯の痛みがある場合は、早めに受診しましょう。

新生活に向けて歯を整えましょう

春の気配が感じられる陽気になりましたね。4月は人生の節目を迎える方も多いのではないでしょうか?綺麗な歯で新しい節目を迎えたいという方が年々増えてきており、春はホワイトニングなど審美歯科のご相談が一番多い季節です。

 

きれいな口元は清潔感が増し、見た目の印象を大きくかえます。口元に自信を持てると、表情も豊かになり何倍もその人を素敵にみせてくれます。

歯の着色や歯並びに悩みながらも、なかなか治療に踏み切れない方はたくさんいらっしゃいます。この機会に、美しい口元を手に入れて、笑顔の印象を変えてみませんか?

 

そして、新生活をスタートする前にぜひ歯科検診を受けてください。新生活はリズムが整うまで、なにかと慌ただしいものです。痛みがなくても、お口の中では症状がゆっくりと進行していることもあります。痛みが出てからでは、治療にお時間がかるので、そうなる前に受診しましょう。

 

武田歯科医院では、見た目の美しさはもちろん、口腔内を整え、美しく正しく噛める健康な口腔内治療を行っております。お気軽にご相談ください。