虫歯リスクが高い歯は?

人の歯は、中切歯、側切歯、犬歯をまとめて前歯、第一小臼歯から第三大臼歯までを奥歯と呼びます。大きく分けた前歯と奥歯、どちらが虫歯になりやすいかというと、乳歯でも永久歯でも奥歯が一番虫歯になりやすいのです。
その理由は、歯の形状にあります。奥歯は凸凹が多いため汚れがたまりやすく、歯ブラシも届きにくいため磨きにくい。そして鏡を使っても、歯についた汚れが見えにくいことなどが原因です。
子供の頃に生えてくる第一大臼歯(6歳臼歯)は一番早く生えてくる永久歯です。第一大臼歯は小さい年齢で生えるので、歯磨きが難しく、さらに生えたての乳歯は虫歯リスクが高くなります。大きくなり奥歯が生え揃うと、一番奥の歯に歯ブラシも届きにくく、歯と歯の間のケアも難しくなり、より一層むし歯リスクが高まります。
そんな虫歯リスクの高い奥歯を失うと、嚙み合わせが不安定になり、前歯の寿命に悪影響を及ぼすほか、かみ砕く能力がおよそ40%も下がると言われています。
重要な役割のある奥歯の歯磨きには、フロスや歯間ブラシなど歯ブラシにもう1アイテムプラスして、丁寧に歯磨きをして虫歯を予防しましょう!