唾液の働き

唾液の働きをご存知ですか?昔から「一口30回噛みましょう」とよく言われていますね。しっかり噛むことで食べやすくなるのは、すりつぶされて食べ物が「やわらかくなる」からです。ここで重要な役割をするのが「唾液」です。
唾液は一日に0.5~1.5ℓも分泌され、口の中に常に2~3ml(計量スプーン小さじ1/2程度)存在しているといわれています。しかし食べ物を噛むときに口の中の唾液が少ないと、食べ物がまとまりにくく、噛み砕いたものを飲み込みやすい状態にまとめることができません。しっかりと噛むことで耳の下、顎の下、舌の下にある唾液腺が刺激され、唾液の分泌量が増え食べやすく、飲み込みやすくなります。
また、唾液は運動や刺激によっても分泌量が増えます。話す・歌う・笑うなど日常的に口を動かすことは、もっとも手軽なトレーニングといえます。そして食事にも一工夫。噛み合わせがしっかりできていれば、かための食品を食事に加えてみたり、ガムやスルメを噛むのもよいでしょう。酸っぱいものや辛いもので刺激する方法もあります。どの方法がご自分に良いか、ぜひ試してみてくださいね。