スポーツ選手とガム

昨年のスポーツ界は日本人選手が歴史的な大活躍を見せてくれて、感動を巻き起こしましたね。
今年の活躍も楽しみにしている方も多いのではないでしょうか?

 

テレビを見ていると、試合中にスポーツ選手がガムを噛んでいる姿を見かけることがありますが、このガムを噛む行為、れっきとした理由があるんです。
競技中は、どのスポーツでも高い集中力が必要となります。ガムを噛むことで、メンタルをコントロールし、集中力をアップさせ、瞬間的に筋力をあげることができるのです。
リズミカルに口を動かしてガムを噛みますね。そうすることで「セロトニン」が脳内で分泌され、気持ちが落ち着きリラックスできます。


また、ガムを噛むと脳内の血流が活発になり、緊張している状態が緩和されて、集中力や判断力の向上につながると言われています。
そしてここぞという時、人はぐっと歯を食いしばって力を出しますが、そうしたときにガムを噛んでいると、ガムがクッションの役割を果たします。
このように、ガムを噛むことによる競技能力の向上は医学的にも証明されているのですね。

スポーツ選手ではなくても、噛む行為は脳が活性化されるのでお勧めです!

ウインタースポーツ前に歯科健診を!

12月になり、グッと寒さが厳しくなって来ました。ウインタースポーツシーズンの到来です。この季節よくある歯のトラブルが、スキー、スノーボードをはじめ、寒い屋外でのアクティビティの最中に起こる歯痛。冷たい空気が歯にしみたり、屋内・屋外の気温差で血管が収縮することが刺激となって始まるものや、「夜通し運転でそのままスキー」というような”無理”がたたって痛み出す場合もあります。この冬思い切りスポーツを楽しむためにも、一度健診を受けて、気になるところをしっかり治しておきましょう。
噛みあわせとスポーツは、実は密接なかかわりがあります。特にバランスが重要なスキー、スノーボードなどには、歯のコンディションも大切な調整のひとつ。お気軽にご相談ください。

虫歯リスクが高い歯は?

人の歯は、中切歯、側切歯、犬歯をまとめて前歯、第一小臼歯から第三大臼歯までを奥歯と呼びます。大きく分けた前歯と奥歯、どちらが虫歯になりやすいかというと、乳歯でも永久歯でも奥歯が一番虫歯になりやすいのです。
その理由は、歯の形状にあります。奥歯は凸凹が多いため汚れがたまりやすく、歯ブラシも届きにくいため磨きにくい。そして鏡を使っても、歯についた汚れが見えにくいことなどが原因です。
子供の頃に生えてくる第一大臼歯(6歳臼歯)は一番早く生えてくる永久歯です。第一大臼歯は小さい年齢で生えるので、歯磨きが難しく、さらに生えたての乳歯は虫歯リスクが高くなります。大きくなり奥歯が生え揃うと、一番奥の歯に歯ブラシも届きにくく、歯と歯の間のケアも難しくなり、より一層むし歯リスクが高まります。
そんな虫歯リスクの高い奥歯を失うと、嚙み合わせが不安定になり、前歯の寿命に悪影響を及ぼすほか、かみ砕く能力がおよそ40%も下がると言われています。
重要な役割のある奥歯の歯磨きには、フロスや歯間ブラシなど歯ブラシにもう1アイテムプラスして、丁寧に歯磨きをして虫歯を予防しましょう!

お菓子を食べると、イタズラしちゃうぞ!

Trick or Treat!仮装してキャンディをもらいに来る子供たち。
お菓子のパッケージもハロウィンのカボチャやお化けがプリントされて、準備する側も楽しめるイベントですね。
ハロウィンでイタズラするのはかわいいお化けですが、歯にイタズラするのは、口の中のミュータンス菌です。
ミュータンス菌は、飲食物に含まれる糖分が大好き。キャンディやチョコにも多く含まれる糖分が口の中にやってくると、その糖分を取り込みネバネバした物質を出してむし歯菌の巣であるプラーク(歯垢)を作ります。ミュータンス菌は巣でどんどん増え続け、酸を吐き出します。その吐き出した酸によって歯が溶かされ、むし歯になってしまうのです。
甘いものを食べたら、ミュータンス菌にイタズラされないように、できるだけ早くお口の中をきれいにしましょう!イタズラを放っておくと、ジャックオーランタンのようなお口になってしまいますよ。
日々の歯磨きで取り切れない汚れは、歯科医院でしっかりと取り除くことが大切です。定期的に検診にお越しください。

防災用品にオーラルケアを

9月1日は防災の日ですね。今年は関東大震災から100年となります。今一度、被災したときの備えを見直してみてはいかがでしょうか?
■防災用品にオーラルケアを
さて、みなさんは防災用品の中にオーラルケアができるアイテムを準備していますか?大きな災害時には、避難所での生活を余儀なくされることもあります。必要な物資として飲料水や食料が優先されますが、衛生用品などはすぐに手に入らないかもしれません。お口のケアが十分にできないと、お口の細菌が増え、口臭が強くなり歯ぐきが腫れるなど口腔内のトラブルにつながります。
そして、最も怖いのは口腔内の細菌が器官に入ることにより発症する誤嚥性肺炎です。誤嚥性肺炎は日本人の死因の第3位を占める、命にかかわる病気です。避難所生活を余儀なくされる場合や、災害時に水が十分に使用できない環境でも、オーラルケアができるよう、防災グッズの中に歯垢を除去するアイテムをご用意ください。
■お勧めのオーラルケア用品
歯ブラシやデンタルリンス(液体歯みがき)があるとよいでしょう。デンタルリンスの中には、口をゆすいだ後に水でゆすがなくても良いものがあります。また、長期保存が可能なものもありますので、ご自身に合ったものを備えておくと安心です。

暑い夏は口腔内も水分不足に!

強い日差しの中、セミの声とともに真夏の暑さを感じますね。風鈴の音色に涼を感じても、やはり汗はとまりません。
汗をたくさんかくこの季節は、口臭がきつくなったり、むし歯や歯周病の進行が進む傾向があります。それは体内の水分量が減ることで、唾液の分泌も少なくなるからです。
唾液は口腔内の洗浄や、殺菌する役目もあるため、唾液の分泌が減少すると食べかすや細菌が洗浄されなくなります。その結果、虫歯や歯周病のリスクが高くなってしまうのです。
唾液を分泌させるには、ガムを噛んだり唾液腺マッサージなどすると、唾液腺を刺激し唾液を分泌させることができます。それでも、唾液だけではむし歯や歯周病の進行を止めたり、口腔内の症状を改善することはできません。

健やかな口内環境の維持には、定期的に歯科検診を受けることが大切です。まとまった休みのある方や学生の方は、休みを利用してぜひお越しください。

歯の生活習慣病とは?

7月に入り、気温も上がってきましたね。熱中症の危険度も高くなっています。体の中から冷やしてくれる冷たいものを口にする機会が増えるこの季節、歯にとってはとても危険な季節なのです。

 

シュワっとする飲み物、熱中症対策にもなるスポーツドリンク、さっぱりいただけるお酢の食べ物の性質は酸性です。この酸によって、むし歯でもないのに歯が溶ける症状を酸蝕症と言います。
これは日々の生活習慣で発症してしまう病気で、歯周病、むし歯に次ぐ第三の歯科疾患として問題になっています。調査によると4人に一人が酸蝕歯になっていることに!酸性度の高い柑橘類や、お酢、炭酸飲料などを頻繁に取っている方はご注意ください。酸蝕症は若い世代にも増えています。原因は炭酸飲料水やスポーツドリンクなどの清涼飲料水の摂取量の増加です。

 

冷たい飲みものに歯がしみたり、歯の表面につやがない、歯にへこみがある、被せ物が取れやすいなどの症状がある方は検診をおすすめします。武田歯科医院では、細かく検診を行い、口内環境をより良くしていくアドバイスもさせていただきます。学生の方はまとまった休みを利用して、ぜひ検診にお越しください。成長期に口内環境を良くしておくことが、将来の歯の健康にもつながります。お気軽にご相談ください。

歯周病のはじまりをセルフチェック

歯磨きをしていると、歯ぐきから血が出てきたことはありませんか?
磨き残しがあると、細菌が増え歯ぐきに炎症が起こります。この炎症を歯肉炎と言い、症状が進むと歯槽膿漏となってしまいます。歯肉炎は大人だけでなく、最近はお子さまにも多く見られるようになりました。歯ブラシの際に、血が出ていなくても歯肉炎の可能性はあります。鏡でセルフチェックをしてみましょう。
・歯ぐきが丸く膨れている。
・歯ぐきが赤い
・歯の根元に、白いねばねばした歯垢がついている。
・歯ぐきから血が出る
歯肉炎は、早く治療をスタートすれば早く治すことができます。武田歯科医院では歯肉炎の治療を進めながら、磨き残しを防ぐ上手なフラッシング指導も行っています。健康な口腔内を維持するためにサポートしておりますので、お気軽にご連絡ください。

どうすればいい?ぐらつく乳歯【生え変わり適齢期】

子どもの歯が生え変わるのは、6歳前後と言われています。乳歯がぐらついて抜けるまでの期間は、ぐらつく歯が気持ち悪く、舌で触りがちになります。抜けた後も抜けたスペースを舌で触ってしまい、同じ個所を何度も舌で押す状態になってしまうので、同じ個所に強い力が加わり、歯並びに影響が出ることもあるので注意が必要です。

さて、このグラグラする乳歯ですが、乳歯には「生え変わり適齢期」というものがあります。
・前歯 6~9歳
・犬歯 9~12歳
・臼歯 10~12歳
乳歯がグラグラし、かつ適齢期であれば抜いても問題はありません。
ぐらついた歯は自分で抜くことも可能ですが、無理やり引っ張ると、歯ぐきを傷つけたり、歯の根が歯ぐきの中で折れて残ってしまうこともあります。
自然に抜けることが、痛みを伴わず出血も少なく済みますが、抜けるまである程度の期間がかかります。

歯科医で抜く方法が最も安全ですので、気になる方はご来院ください。武田歯科医院では、歯の抜歯だけでなく、むし歯や歯並びなどの検診も同時に行いますので、お気軽にご相談ください。

転んだ!ぶつけた!歯は大丈夫?

外で遊ぶには、とても気持ちのいい季節ですね。鬼ごっこやドッチボールなど、元気に外で遊ぶ子供たちですが、時にはケガをしてしまうことも。転んだりぶつけたりして、顎や歯に強い力がかかってしまった時は要注意です。血が出ていなくても歯の根や歯の周りの組織、乳歯や永久歯の芽にダメージが及んでいることがあります。
このような外から見えない部分へのダメージは、エックス線などを用いて専門家による検査が大切です。
また、歯の根の亀裂は時間が経つと明らかになってきたり、永久歯へのダメージなど時間が経つと見えてくるトラブルもあります。そのようなトラブルを見逃さないためにも、ケガをしてしまった時は、口腔外科への受診と経過観察がとても大切です。
ケガをされた際は、口腔外科の受診をお勧めします。過去にケガをしてご心配な方も、一度ご相談ください。