味覚、食事を楽しむためには大切な感覚です。

色とりどりの食材がおいしい実りの秋がやってきましたね。食事は目で見て楽しみ、香りで食欲を増進させ、食感で多種多様な旨みを味わう。今回は食を味わうための味覚についてご紹介します。
味覚は味蕾(みらい)という場所で味を感じているのですが、口の奥や頬の内側にもあると言われ、口腔内のさまざまなところで味を感じています。
人間の味覚は5つあり、苦味>酸味>塩味>甘味 の順で感じるとされています。体を守るために、苦みや酸味の強いもなど、危険を感じる食べ物ほど敏感に感じるようになっているのです。子供が苦みや酸味のある食べ物が苦手なのは、生まれ持った本能というわけですね。
この味覚ですが、人によっては感じにくい方もいらっしゃいます。無理なダイエットや偏った食生活を続けると、亜鉛が不足し味覚を感じなくなります。亜鉛は牡蠣やアーモンド、納豆、チーズなどに入っていますので定期的に摂取しましょう。
総入れ歯がレジン床の樹脂の場合は、熱伝導が悪く熱さや冷たさを味わう感覚が鈍くなり、味覚に影響する場合があります。また、入れ歯がお口になじむまで違和感もあり、一時的に味覚に影響する場合があります。その様な場合はしっかりと噛むことができるよう、噛み合わせを調整しましょう。噛み合わせがしっかりとできると、本来に近い味覚を取り戻せることも少なくありません。気になる方はお気軽にご相談ください。
バランスの良い食事を心がけ、秋の食を楽しみましょう。